お知らせ
8月お盆休み11日~16日
8月のお盆休みは11日(山の日)~16日(日曜日)まで
8月15日は、鹿児島市の耳鼻科当番医となります。
Web予約はありません。 受付順です。
午前 9:00~12:00 受付11:45まで
午後 14:30~18:00 受付 17:30まで
*当院 院長は 18:00以降 車で40分程度の鴨池の夜間急病センターでの出向診療(待機)となりますので、
夕方5時以降の診療は、近くの内科当番医、救急病院で、できましたらお願いいたします。
当日は通常診療ではなく、耳鼻咽喉科領域の応急対応となりますので、ご理解のほどお願いします。
精査目的の検査、採血、アレルギー検査やネブライザーなどは行いません。検査センターは休みです。
舌下免疫療法(スギ・ダニ)
舌下免疫療法とは、スギ花粉症とダニ通年性アレルギー性鼻炎の体質改善のための、自宅で行う注射でない口腔舌下の治療です。次世代の新治療として期待されている治療法です。程度の差はありますが、改善率は70~80%と言われています。全員に効果がある治療ではありません。
➡スギは1~4月以外に、開始します(スギ花粉の直前と飛散期は行いません);
スギのシダキュア錠は5歳以上
➡ダニは通年いつでも開始しますが、スギ花粉もお持ちの方は、上記スギの開始に準じます;
ダニのミティキュア錠は5歳以上
舌下免疫療法(口腔保持後服用)は、従来の皮下免疫療法(皮下注射)と比べ、アナフィラキシーなどの重度の副作用がほとんどなく自宅で行う痛くない治療です。
しかし、口腔の痒みや軽度の口腔の腫れは初期を中心に認めます。
お子さんの場合、当院では、シダキュアとミキティアは、5歳以上で適応としていますが、口腔内の保持(1分)と服用前後いくつかの行動制限ができることが必要ですので、守れるお子さんが対象になります。
➡最低3年、3~5年間できるだけ毎日行える方で、月1回通院が原則ですが、副反応を確認しながら間隔をあけての通院となります。開始当初は2週間後の受診が必要です。
➡開始初日は、使用説明を丁寧に行い、実際の使い方を院内で行います。
使用後の観察期間をみての帰宅になるため、時間を要します。時間的余裕がある早めの時間帯の受診予約になります。
➡採血で原因抗体を確認して、スギやダニで明らかに症状が出現する方が対象です。
➡通常の薬のようにすぐに効果は期待できず、 免疫をつけることが目的のため開始1~2か月は、口腔の痒みや軽度の口腔の腫れが認めることがあります。しかし継続することでこの副反応は消失していきます。
副反応が強い方は、継続できないこともあります。副反応は個人差が大きく、何も起きない方も多くいます。
➡スギとダニを両方行う(dual)こともできますが、まずはどちらかを先に行い最低1~2か月経過をみて、もう一つを開始します。
👉 以下の方は対象外となります。
◆高血圧薬のβ遮断薬服用している方
◆近いうちの妊娠希望および妊娠中の方
◆喘息症状がコントロールされていない方または重度の気管支喘息の方
◆重い心臓病・肺疾患・高血圧症や癌の治療中の方
⇒アトピー性皮膚炎が重度でコントロールできていない方も適応が慎重になります。
スギ:シダキュア 2000JAUから開始、5000JAUで維持
ダニ:ミティキュア 3300JAUから開始、10000JAUで維持
➡ 舌下免疫療法の詳細は下記のサイトをご覧ください。
鳥居薬品アレルゲン免疫療法情報サイト(サイト)
➡ スギ花粉症について学びたい方は次のサイトを見てください
自分で行うスギ花粉対策(セルフケア・黄砂・PM2.5):(当院コラム)
スギ花粉症の低年齢化
2019年n報告では、子供5~9歳のスギ花粉症有病率は、20年前の4倍増加 全国平均では約30%。成人では約50%弱。
◆スギ花粉の20年間の年齢別増加率
有病率の比較:年齢層別・20年間隔の比較
*子供(5~9歳)2019年30.1% 20年前の4倍 小学生の増加率が顕著
*年長・思春期(10~19歳)2019年49.5% 20年前の2.5倍
最も多い年齢層(中高生)
*成人(20~59歳)2019年45~48% 20年前の約2倍
*中高年(60~60歳)2019年36.9% 20年前の3.5倍
*高齢者(70歳~)2019年20.5% 20年前の約4倍 高齢化による増加
『コメント』
スギ花粉症は、20年前は20%程度の成人の有病率でしたが、2019年の成人では約50%弱となっています。学童の増加が顕著で、中高年から高齢者の増加率も多くなっています。中年以降の増加はより若い年齢で発症した人たちの加齢による移行と思われます。増加の主体はより若い世代にあります。
鹿児島の場合、2019年で、有病率は18.2%程度で、全国の中でも少ない県になっています。
学童から思春期および若い世代の増加に抑制をかけないと今後もっと増加すると思われます。
スギ花粉症の自然寛解率は12%程度(10年間:20-40歳)と低い報告ですので本質的な対応が早急に必要とされています。
『なぜ増加?』
◆乳幼児からの皮膚感作
スギ花粉症もアトピーや食物アレルギーが増加しているのと相関
アレルギーマーチの流れで発症 乳幼児からのスキンケアが重要です。
アレルギーマーチの予防と対策:当院HPを参照![]()
乳児湿疹・アトピー性皮膚炎➡食物アレルギー➡気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎の順に成長につれて発症し、アトピー性皮膚炎・乳児湿疹がアレルギーマーチの出発点であるとされています。
アトピー性皮膚炎の1/3に気管支喘息を発症、1/2にアレルギーマーチが続発すると考えられています。
アトピー性皮膚炎があると、アレルギー性鼻炎2~3倍、喘息2~3倍、食物アレルギー6倍のリスクがあります。
アトピー性皮膚炎の乳幼児早期発症、重症・持続性やアレルギー疾患の家族歴があるとアレルギーマーチが発症しやすくなります。
近年小児のアレルギー疾患が増加する中で、この『アレルギーマーチ』の発症、進展を予防することが重要な課題となっています。
➡ダニ対策
アレルギーの原因となるアレルゲンが、乳児期から幼児期にかけて、食物からダニやハウスダストなどに変化していくとされています。そのため、ダニ対策を中心とした環境整備を行うことが、アレルギーマーチの予防につながる可能性があります。
➡腸内環境の改善
科学的根拠はまだ、不十分な領域ですが、一般的には、ヨーグルトなど腸内環境を整えるとアレルギーなど色々な病気の予防や改善につながるのではと期待されています。
科学的にはビフィズス菌が産生する酢酸は酪酸生産菌の栄養源となり腸内の酪酸生成を促します。酪酸は制御性T細胞の活性を促進してアレルギーを抑制すると考えられています。実際、アトピー性皮膚炎の予防・改善目的で、ヨーグルト、オリゴ糖など使用されています。
以下に述べる衛生仮説との関連していますが、幼少期の感染症ではない外来微生物にさらされると消化管粘膜の制御性T細胞が活性されアレルギー症状における免疫寛容(アレルギー反応をおこしにくくすること)および抗炎症の役割を担っているという考えがあります。
◆鼻腔粘膜・気道感作対策
アレルギー性鼻炎 喘息など半分以上はアトピー性皮膚炎や乳児湿疹が無くても発症しています。鼻・気道粘膜からの感作が考えられます。スギ花粉飛散の直接の回避が重要。
若年からスギ飛散にさらされるとスギ花粉症のリスク高まります。春生まれの赤ちゃんは花粉症発症リスク高くなります。
学童では、スギ花粉症シーズンのマスク着用で、スギ花粉症発症率低下が、最近報告されています。低年齢から、スギに暴露されるとスギ花粉症になりやすいことがわかります
◆衛生仮説
先進国では、微生物や寄生虫がいなくなり免疫のバランスが乱れ、アレルギーの増加、自己免疫疾患が増加しています。
米国の農耕民族のアーミッシュは、アレルギーの発症は1/10。年長児から、鼻水など感染源の微生物などをもらうことが多い末っ子はアレルギーが少ない。
外国の大規模調査(2019年)の結果、1歳前に家畜小屋に出入りして、搾りたての生乳を飲んだ子供はアレルギーの発症が有意に少ないことがわかりました。1歳以降の同様の体験ではアレルギー発症の予防効果は弱くなるようです。
家でのゲーム、タブレット鑑賞より、幼少時からの外遊び 土いじり、田舎での生活も必要です。
◆抗生剤の頻回使用や帝王切開は喘息のリスクと関連
2歳までに抗菌薬を使用したことがある児は、5歳時の気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患のリスクが高まることが分かりました。一般的な風邪のほとんどはウイルス感染であり、抗菌薬は効果がないことからも、不要な抗菌薬の使用は避ける必要があります。
感染対策で手洗いしてもアレルギーが増えるわけではありません。し過ぎると手荒れの原因にはなりますので、皮膚感さによるアレルギーの原因の可能性はあります。手洗いのし過ぎはよくありません。
👉 どうしたらよいのか
*スギ舌下免疫療法で体質改善(スギ花粉症自然寛解率12%程度と少ない)
舌下免疫療法(スギ、ダニ)当院HPを参照
*スギ飛散シーズン中は、スギに暴露されない生活を送る マスク着用も一つの選択肢
マスクで発症予防:小学生スギ花粉症:当院HP
*若年からスギ飛散に遭遇しない生活をする
*幼少時からのスキンケア
*継続した外遊び、乳児期から農家の生活も体験
*不要な抗菌薬使用控える
*腸内環境の改善:オリゴ糖、ヨーグルト、豆腐、納豆など食べる
など総合的な対応が必要です。
補聴器・難聴・耳鳴り外来
👉 補聴器&耳鳴り音響療法外来を行っています。
◆ 難聴でお困りの方は、
難聴の原因を確認の上、治療可能な場合は、治療を優先いたします。改善が難しい場合は、補聴器適応または身障適応の判断を行います。
補聴器希望の場合、認定補聴器技能者と院内で補聴器外来(予約制)を行いますので、
まずは受診の上、補聴器適応があるか確認してからの予約となります。
◆ 耳鳴りでお悩みの方には、
通常診療の中で、検査・治療またはカウンセリングを行い、
難治性の耳鳴りで適応があれば、補聴器使用しての耳鳴り音響療法(TRT)外来(補聴器外来で認定技能者が対応)を予約していただいています。適応がある方は、音響発生の補聴器購入が、必要になります。
➡ 難聴精査・補聴器希望、耳鳴り治療は、検査説明に時間を要しますので。 混雑時は、別の日に検査・説明など行います。
午前は10時30分 午後は4時までに受診を、お願いしています。
それ以降の受診の場合、応急的な薬処方のみで、必要な方は別の日に検査・説明など行うことになります。
☞ 補聴器外来(吉 耳鼻咽喉科アレルギー科HP)
👉 耳鳴りでお悩みの方にまず見てほしいサイトは
感染対策を整理すると、基本は三つ:重要なのは手洗いと免疫!!
感染対策を整理すると、基本は三つ:重要なのは手洗いと免疫!!
①空気環境対策:
一つは コロナ感染対策で注目された 3密(密閉、密集、密接)を回避する、対面で食事しない、まめな室内換気などウイルスへの空間環境対策
②進入路対策;
加湿器、マスク、手洗い、うがい、まめな飲水など、粘膜の乾燥を抑制して人へのウイルスの侵入を防ぐ対策 最も重要なのは手洗い
③免疫の維持;
体内へのウイルスと接触しても体内への感染させない対策(ワクチン、十分な睡眠、適度な運動、腸内細菌を整える)
☞ 医師はどうやって感染を防ぐか?
最近 昼のワイドショーでは、医師はどう感染対策しているかの特集が組まれています。
具体的な話では、
*まめな手洗い、
*ワクチン接種
*腸活(食物繊維、海藻、キノコなど食べる)
*ブクブクうがい、カテキンお茶うがい
*まめな飲水
*睡眠
*適度な運動、水泳など
皆さんと同様に、医師も一般的なことを心掛けているだけのようです。
家族がみんなインフルになっても、ワクチンを接種していなくても、その中にかからない人がいるわけです。
どういうことでしょうか?
最終的には、本来からある自然免疫が強いか、後天的な獲得免疫をもっているかによると思われます。
2024年12月の今までにないインフルの感染爆発も、コロナ禍では、通常の感染症が流行せず、インフルなど感染症に対しての集団免疫の低下が原因と考えられています。
乳幼児は別として、大人になれば、ある程度の様々な免疫を備えています。ワクチンで免疫を強化し、獲得することも大事ですが、
常日ごろからの免疫を落とさない生活習慣や食生活も大変重要です。
感染対策の基本①
空気感染対策 コロナ禍の時には、感染拡大を目的に3密(密室、密集、密接)を回避する行動が求められていました。現在は、コロナ禍と違い、飲食店のお客さんは多く、3密を回避するのは難しいでしょう。ここで室内換気が重要になってきます。寒くなると、自宅での窓換気は、気密性が低下して寒くなるので行うのは難しいと思われます。換気扇をしっかり使うこと以外良い方法が見つかりません。
感染対策基本②
進入路対策
まず皆さんが心掛けていることは、マスク、うがい、手洗いの三つだと思います。
➡ マスクの感染予防としての効果は限定的です。マスクと顔の皮膚のすき間から入ってくるからです。ご存じのように、布、ウレタン、不織布など効果は材質にも依存します。不織布が最も効果的です。
発症した方が、マスクをつけると飛沫飛散が抑制されるので非常に効果的です。
高価なN95マスクは、感染予防にも効果が高く推奨されますが、息苦しくなるため日常使用するには問題があります。
マスクは、鼻やのど加湿効果があるので粘膜の感染防御の維持に効果あります。
➡ うがいの効果が限定的またはほとんどないこともあります。
ウイルスは鼻やのどから侵入すると20分以内に粘膜から感染してしまうと考えられています。15分ごとのうがいは、日常では行いません。おそらく朝と帰宅時にする程度と思いますので、うがいによる効果は期待できませんが、うがい時の一時的にウイルスを流してくれる効果はあるでしょう。また、粘膜の加湿効果も少しあるでしょう。
例外として、高齢者の肺炎予防としての口腔ケアの一つとしての、うがい、歯磨きなどを行うのは効果があると思われます。
2024年12月から2025年1月初期までに、高齢者のインフルの感染者が多く、インフル後の肺炎での救急搬送の増加および受け入れ困難ケースが多数報告されています。うがい、歯磨きなどの口腔ケアは、高齢者の肺炎予防として効果が期待できます。
➡世界共通で、もっとも推奨されているのは、手洗いです。
【液体石鹸と流水】
手洗いの考え方で 除菌するのか殺菌するのか考えます。
液体石鹸と流水による手洗い、細菌、ウイルスほとんどにおいて効果を認めます。物理的に洗い流す除菌しての効果です。
流水で、ウイルスは1/100程度に減少、石鹸で泡立てた流水だと1/1000~1/10000程度ウイルスを減少することが可能なようです。
【アルコール消毒】
除菌・殺菌も行ってくれるのが、アルコール消毒です。最も短時間で消毒できる方法のため最も普及しています。
*アルコール消毒の注意点
アルコール消毒に効果を認めは、エンベロープの層を持つウイルスのみです。コロナ、インフル、RSなどたいていのウイルスに効果あり、マイコ、溶連菌にも効果あります。
アルコール消毒は、エンベロープを持たない、おなかの風邪ウイルスの、ノロ、ロタウイルスには効果ありません。秋に多い鼻風邪ウイルスのライノウイルスや夏風邪のアデノウイルスにも効果はありませんが、石鹸と流水の手洗いは、エンベロープを持たないウイルスにも効果があります。ハイターなどの塩素系消毒は効果があります。
また、アルコール消毒は、乾燥しないと効果が期待できません。インフル患者の鼻水がついた手にそのままアルコール消毒しても乾燥していないので効果は低く、鼻水など分泌物を石鹸・流水手洗いで落として、自分用タオル、ペーパータオルで拭いて乾燥させてアルコール消毒すると効果を発揮します。
➡鼻のどの乾燥予防も、進入路の粘膜の防御能を維持するのに重要
*ウイルスの進入路のとしての、鼻とのど
ウイルスの侵入は、鼻やのど、眼の粘膜に侵入して感染することから始まります。鼻の粘膜に炎症を起こせば、鼻水、鼻閉、くしゃみが出現、のどに炎症起こせば、咽頭痛やのどの違和感を、感じるでしょう。
のどや鼻の粘膜が乾燥すれば、粘膜の防御能が低下してきます。
*鼻の粘膜乾燥は気づきにくい
のどの乾燥感は実感することは容易ですが、鼻の乾燥を実感するのは意外に難しいと思います。
鼻の入り口にカサブタや鼻水に血が混じるときは鼻の粘膜はかなり乾燥していると思ってください。耳鼻咽喉科医は毎日のように多くの患者さんの鼻の中をみていますので、エアコンを使用するような時期の冬から春にかけて鼻の粘膜が乾燥する患者さんが急に増えます。患者さんは、実際に自分で鼻の粘膜を見ることは難しいので、自分で気づく方はほとんどいません。内視鏡で乾燥して荒れた鼻の粘膜をお見せして納得されます。
鼻や気管より下の下気道、肺は呼吸上皮のため粘膜線毛機能が備わっていて、ウイルスや菌が粘膜に付着しないように常に動いていて外へ排出するように働いています。
粘膜が乾燥したり冷えたりすれば機能が低下して 感染しやすくなります。
感染対策基本③
免疫の維持
これが最も重要で、最も難しい対策です。
日ごろからの生活習慣、食習慣を心掛けなければなりません。インフルワクチンの場合、効果が出るのに、2週間ほどかかります。比較的早く免疫を上げるためには、それぞれのワクチンを接種することになります。乳幼児は免疫の発達段階のため、ワクチンは特に重要です。
成人も、重症化しやすい高齢者や免疫を落とす治療中の方などワクチンは重要です。
普通の健康な大人は新型ウイルスでなければ、以前にどこかで感染していて、または以前ワクチンを接種している人も多いため、免疫の記憶は残っていると思われ、免疫を落とさない生活習慣・食習慣がもっと重要な要素と思われます。






























