吉耳鼻咽喉科アレルギー科 -鹿児島市 川上町

アレルギー・漢方・小児耳鼻咽喉科&感冒・せき・声がれ・咽頭痛・口呼吸・喘息・めまい・耳鳴・難聴・補聴器・嗅覚/味覚障害・睡眠時無呼吸・頸部・甲状腺・禁煙治療・高齢者の飲み込みの問題・成人用肺炎球菌・インフルエンザワクチンなど幅広く対応できる体制をとっています。

院長の健康情報コラム

コロナ喉頭炎

2026-05-29

コロナによる喉頭炎 咽頭痛が強く発赤顕著

コロナの病態も当初とは変わってきています。オミクロン株の頃から、鼻・のどの上気道症状が強くでる方が増加しています。その代わり肺炎の罹患率は低くなっています。

夏と冬にピークが出現する傾向があり、下記のように毎年、定点当たりの報告数が、減少傾向です。

コロナ喉頭炎の症状とは、声がれ、咽頭痛、嚥下痛などです。発熱が出ない方も多く、微熱程度で推移するため、自分がコロナ罹患と自覚しない方も多くいます。通常は、1週間以内に嚥下痛は改善傾向に向かいます。

オミクロン株が出現したころは、喉頭炎で嚥下痛がひどく食べれなくて入院適応となる方が多くいました、ひどいときは、喉頭蓋炎や喉頭浮腫へ進展して緊急入院のケースもありました。最近は、報告数も減少しているためか、重症化する方が少なくなっています。

軽症であれば、加湿、水分補給、声の安静を行い、アセトアミノフェン程度の対症療法で改善に向かいます。のどは乾かさないことが重要です。

喉頭の腫れが強ければ、高価な抗ウイルス薬やステロイド薬、抗生剤など使用されます。薬の服用ができないときは、抗ウイルス薬の注射を、専門病院で点滴加療を行います。

基礎疾患を持つ高齢者は注意が必要です。コロナ喉頭炎がきっかけで、脱水、基礎疾患の悪化、二次感染の併発で入院適応となることが多くあります。

救急車を呼ぶ場合は、

咽頭通が強く飲水できない、声が出ない場合(喉頭蓋炎の可能性あり)

息苦しい、意識がぼんやりする(夏は重症熱中症と脱水の併発が疑われます)

唇は紫色

ゼーゼー、ヒューヒュー呼吸音がおかしく、苦しい

息を吸うときの音が聞こえ苦しく、声を出しずらい(喉頭浮腫や喉頭蓋炎の可能性)

などあれば すぐに救急車で大きい病院受診が望まれます。

 

 

声がれ 疾患&対策

2026-05-29

 

検査の流れ

一時的な声がれは、心配いりません。2週間以上持続する場合や、反復する声がれは、専門医での精査が必要です。癌が隠れていることがあります。まずは耳鼻咽喉科専門医での精査をお勧めいたします。40歳以上の喫煙習慣がある男性と中高年、高齢者の方は用心してください。

メタボや食事の生活習慣に問題がある声がれが、最近増えています胃食道逆流症による声がれ喉頭肉芽腫 上記写真)です。声の衛生以外に食事・生活習慣の改善が急務となります。

高齢の方や声を使わない老人の声がれには、声帯萎縮(上記写真)進行していて、嚥下機能低下、筋力低下(フレイル、サルコペニア)、唾液分泌低下(ドライマウス)の確認が必要です。
誤飲性肺炎のハイリスクとなりますので、声の衛生以外の対応が必要です。
首のしこりは、まず耳鼻咽喉科受診をお勧めする

加齢や生活習慣による声帯萎縮喉頭肉芽腫の診断は耳鼻咽喉科専門医受診が必要です。

 のどの病気:かすれ声に隠れた病気

声帯炎: 声帯の炎症 話過ぎや風邪の時に出現
これが持続すると下記へ移行しやすくなります。

声帯ポリープ: 片側 血豆になることもあります。

声帯結節: 両側 声帯のたこ(ペンだこ様) 習慣的に声を使う人 教師、歌手、アナウンサー、保育士に多い

ポリープ様声帯: 声帯全体のむくみがあり、お酒とたばこを吸う更年期以降の女性に多い

喉頭がん: 声がれが、2週間以上持続するときは精査が必要 特に40歳以上の喫煙習慣がある男性はハイリスクです。

反回神経麻痺:肺がん、甲状腺がん、食道がん、動脈瘤、縦郭腫瘍などが原因で、喉頭以外から生じる反回神経麻痺による声がれもあります。

声帯萎縮: 加齢と会話の減少で起こります。出しやすい声で『アー』発声持続時間が男性15秒未満 女性12秒未満は疑います。65歳以上の7割程度の方がいると報告されています。

喉頭肉芽腫:生活習慣病として最近増加が著しい胃食道逆流症が関連して生じ、のどに負担がかかりすぎると起こしやすくなります。

 

~~自分で行う声の衛生声がれ対策健康な声を保つための注意事項~~

重要なことは以下の二つです。音声治療(声がれのリハビリ)を行う前段階としても重要です。

加湿:喉を乾燥させない声帯粘膜の保護に重要。

喉に負担をかけない
音声治療では、喉頭は意識しないで、肺の気流と鼻腔と咽頭共鳴の促進を意識します。

ベルヌーイ効果など声の出る仕組みやわらかい声帯粘膜の重要性を理解すると、上記のことがもっと理解できるようになります。

声帯粘膜は乾燥に弱く、良い声帯の動き(数百回/秒)を得るには、肺からの気流と声門下加圧が重要腹式呼吸)で、喉は力を抜き意識しないで発声することが大事です。

のどを冷やさない(夏のエアコン、冬の運動後の冷気)

 

👉 加湿は、1体内 2局所の口腔と口頭 3環境を考えて対応します。

1体内脱水に気を付けます、脱水や夏の熱中症の時の水分補給、利尿作用があるお酒やカフェイン飲料を控える、高血圧・心不全の利尿剤による影響を最小限にします。

局所の乾燥には、水分をまめに補給、食事を30回噛み唾液を促します。
鼻呼吸加湿、加温、粘膜免疫、除菌機能あり)を意識します。
口呼吸では、朝は口腔乾燥になります。必要な方には夜間マスクを使用します。
唾液分泌は、刺激で出やすくなるので、夜間は唾液分泌が低下します。

イライラすると交感神経が働き、口が渇き易くなりますので、穏やかに生活しましょう。
飴をなめる時は、一口水を含みます。

秋から冬にかけて湿度が低くなり空気が乾燥し、同時に寒くなるためエアコン、石油ファンヒーターなどの暖房による影響で室内での乾燥がさらにひどくなります。加湿器を使用し、温度設定を控えめにして、濡れタオル・洗濯物を干すなど対応します。

 

👉 喉の負担をかける発声・環境・食事生活習慣を控える。
*大声、ささやき声を避ける、ささやき声も喉に負担となります。
*運動時の発声を控える。
スポーツの時の気合をいれるため、『サー、ヨシ、エイ』などです。生活食事習慣の改善が必要な方が増えています
*大声を出す時は、マイクやメガホンを使用する
*かぜの時大声を出さないで声・のどを休める
*騒音化では話さない
*タバコやホコリを避ける
*早口や力んだ発声を控え、楽なリラックスした姿勢で話す。
*激しい咳や咳払いには水を飲みます、咳は喉を傷めます。
胃食道逆流が疑われる時は、食事・生活習慣を見直します。痩せている方も、起こしますので注意しましょう。

👉 喉の衛生にとって避けた方が望ましい薬
*鼻水や風邪薬:抗ヒスタミン薬、抗コリン作用のため乾燥
*降圧剤の一部:利尿薬による乾燥
*安定剤、抗精神薬、眠剤の一部:抗コリン作用による乾燥、喉頭筋緊張の異常
*抗パーキンソン病薬の一部:抗コリン作用のため乾燥
*ぜんそく薬の吸入ステロイド:声帯粘膜の器質的変化 カビによる喉頭炎
*ステロイド内服: 音声ピッチの低下
*抗凝固薬、抗血小板薬:血液サラサラのため声帯血種

それぞれの薬の必要性については、担当医と相談してください。

 

 

感染対策;うがいの新常識(こまめな飲水の重要性)

2026-01-28

鹿児島では、2025年12月まではインフルA型の少し変異したのが全国的にかなり流行していました。2026年には入り、インフル患者はかなり少なくなりましたが、インフルB型が共存していて2026年1月28日現在、B型の方が増えています。

 

常、日ごろからの感染対策がまだ重要です。

ウイルスや細菌の進入路対策として、うがい、手洗い、マスクは以前から行われ最も行われている対策です。

この中で世界的にも最も評価されているのは手洗いです。

次に、マスク着用です。患者さんがマスク着用で周囲へのウイルスや細菌をうつさない効果は絶大です。侵入対策としては、ウイルス粒子は小さすぎるため、限定的効果となります。

しかし、マスクをすることでノドや鼻の加湿効果とし効果的です。

うがいの効果はどうでしょうか?

一般的には、朝起床時と帰宅時とお昼の昼食後に時間がある人が行う程度だと思われます。

うがい効果は、数時間以内で長続きしません。うがいをすることでノドが潤い付着した汚れを洗い流せますが、2~3時間もたてばノドが乾燥し汚れも溜まります。

また、ノドの粘膜にウイルスが付着してから20分程度で細胞内に侵入して感染する説があり、一時的なうがいだけでは、非常に速い侵入過程を予防するのは難しいと思われます。

ここでこまめな飲水(15~20分おき)の方が、ウイルス対策としてはより効果が高いと考えられます。

 

また、うがいのやり方によっては害になることもあります

例えば、イソジンうがいは殺菌効果が強すぎて、口腔内の感染防御効果を持つ常在善玉菌もやっつけてしまうため、逆効果のこともあります。また口腔粘膜障害を引き起こすこともあるため、通常は水道水うがいで十分です。咽頭痛が強く細菌感染が疑われるときは、イソジンうがいの効果が期待できます。

従来のうがいと言う考えにとらわれず、口腔衛生して考えてみましょう

高齢者の誤飲性肺炎予防や感染予防対策として効果を発揮しているのは口腔ケアです。

本格的なのは、歯科医や歯科衛生士の手を借りて行うこともあります。口腔内の歯周病菌は増加すれば、外からのウイルスなど侵入の手伝いをしてしまいます。

 

口腔内は全身疾患の入り口の管理としてとても重要な役割をもっています。

歯周病菌は動脈硬化を促進させます。

歯周病菌はインスリンの働きを抑制して糖尿病の発症を促進します。

口腔衛生が悪いと、悪玉菌を飲み込み腸内環境を悪化させます。

 

お子さんたちや一般の元気な人の口腔衛生を行うための行動や生活、注意点は

冬は室内加湿(40~60%)

こまめな飲水(少量でもよい、15~20分毎)

鼻呼吸を維持(耳鼻咽喉科に相談)

歯磨き習慣、同時に水道水でうがい

(就寝中に口腔内は乾燥して細菌増殖するので起床時は重要)

乾燥する暖房器具(エアコンなど)に頼りすぎない、電気毛布、電気ストーブなどの輻射熱暖房の利用

冬は南向きの日射取得しやすい部屋で過ごす。太陽光は輻射熱です。

明らかな口腔乾燥症の方は、唾液腺マサージ

口腔粘膜を乾燥させる薬を控える

学校での自由飲水の歴史 ここ7年で飲水解禁へ

かつての学校では、水道水以外、飲水は我慢の風潮から、学校には水筒持参、授業中も水筒や高学年ではペットボトルの飲水が通年で可能となってきているところが多くなっています。

夏は熱中症予防として口喝を感じる前の飲水

冬は乾燥対策とノドの保護として通年で飲水が可能となっています。

多くの学校で、このような授業中も含め自由飲水が広がっています。自分の体調の自己管理する能力を養う教育的配慮へシフトしています。

2010年までは、授業中は我慢の時代でした。温暖化による夏の猛暑の影響もあり、2018年熱中症事故を受け安全確保が最優先となり夏に授業中の飲水解禁が行われるようになっています。2020年以降のコロナ禍の衛生対策として自由飲水が広がりました。

従来のうがいもノドに付着した大きな汚れを物理的に洗い流す効果と一時的にノドに潤いを与える効果があります。

ノドにウイルスが付着した後の感染侵入は20分程度ですばやく、うがいより、ノドの加湿を維持しやすいこまめな飲水の方が、ウイルス対策としてはより実用的で効果が高いと考えられるようになってきています。

 一番良いのは、特に起床時、帰宅時のうがい、食後の歯磨き、こまめな飲水を組み合わせるのがベストと思われます。

 

 

花粉症対策は先手必勝;初期療法

2026-01-23

2026年1月22日東京の花粉症情報、早い飛散の可能性、早めの通院と初期療法についてテレビで放映されていました。東京では2月10日ごろからの飛散開始が予測されています。

2026年、鹿児島の今年はどうか

ここ数日の寒波の為、標高200mの鹿児島市川上町では、1月22日は朝1度 昼4度程度 夕方5時頃で2度と極寒状態、患者さんも家から出るのが億劫になる状態です。現状では早めに花粉が飛ぶ状態ではありません。

2月初旬までは、気温が例年より少し低めの予報です。前半の寒さが和らいだ後は、一気に春らしい暖かさがやってくるようです。それに伴い、例年通り2月中旬頃からか少し早めに飛散開始が予測されます。飛散ピークは例年2月下旬から3月上旬で3月中旬までにはかなり少なくなります。

飛散ピークの症状を緩和させるには、飛散開始1週間ほど前から服用する初期療法をお勧めします。

当院コラム 早くから始めるスギ花粉症治療:初期療法(鹿児島)を参考にしてください。

 

鹿児島の場合、全国的にみてスギ花粉症の有病率が、北海道、沖縄に次いで最も少ない県の一つです。2019年の全国データでは約20%で関東圏の50~60%と比べると半分以下になります。飛散期間も鹿児島市はヒノキ花粉の影響は少なく関東圏よりかなり短くなります。

ピーク時の症状は鹿児島も関東圏も変わりなくひどくなりますので、できるだけ早めの対策が必要です。

子供のねむり・口呼吸・顔つき歯並び&耳鼻咽喉科

2026-01-18

➡ 2025年から5歳児検診の義務化がはじまりました。

 

5歳時検診は3歳児検診と就学時検診の空白を埋めるため開始されました、発達障害の早期発見と生活習慣の確立が大きな柱です。もう一つ注目されているのは睡眠障害です。

 

昔から寝る子は育つといわれるように 子供の健やかな成長発達は良質な睡眠と関連しています。皆さんご存じの大谷 翔平の活躍は1日10時間以上の睡眠が最も重要な要素と言われています。

 

幼児の生活習慣の改善は、食事、運動あそび、睡眠の生活のリズムを整えることから始まります

➡ 睡眠によって得られるものは

脳の疲労回復 身体の疲労回復 心の安定 記憶の促進です。良質・十分な睡眠で、活発な日常生活が可能となります。

成人では、慢性的睡眠不足は 肥満、糖尿病などの生活習慣病の原因となります。

 

 子供のねむりについて

小学生の睡眠不足は肥満のリスクとなります。

幼児の睡眠習慣は、小学生の睡眠習慣と関連して幼児の早寝のお子さんは、その後も小学になっても早寝の傾向があります。就学後の不登校の原因の一つに生活の乱れが関係していますので、幼児の時から早寝の習慣づけは重要です。

 

子供の場合、眠気をうまく意識できず、イライラ、多動、衝動行動などとしてみられることも少なくありません。

睡眠障害が発達障害児に合併しやすく、睡眠障害の治療が情動行動やその後の発達の改善につながることがあります。

 

適正な睡眠習慣でも、睡眠に関連する異常が認められる場合、治療可能なアデノイド増殖症、扁桃肥大などの病気の可能性があります。

扁桃肥大は、お子さんの口の中をのぞけばわかりますが、アデノイド増殖症は、鼻とノドの奥の上咽頭にあるため耳鼻咽喉科で確認しないとわかりません。

 

 睡眠の質と時間が大事

1~3歳 11~14時間、 3~5歳 10~13時間、 小学 9~12時間、 中高 8~10時間、 成人 7~9時間、

 65歳以上 6時間

の睡眠時間が必要と考えられています。

良い睡眠の目安は朝元気に スッキリ目が覚めることです。

 

朝日に当たることで体内時計がリセットされ、約15~16時間後に自然な眠気が訪れます。 小学生は21時を目安にベッド又は布団に入りましょう。

 

暗く静かで心地よい温度(冬でも18度以上で)就寝しましょう。

ゲーム タブレット TV スマホは、寝る前は控えます。ブルーライトは睡眠ホルモンの分泌を抑制します。

 子供のいびきを見逃さない

多くの小児の睡眠時無呼吸症の原因は、アデノイド増殖症口蓋扁桃肥大による上気道の狭窄です。それ以外にアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎や肥満の影響も認められます。

成人上咽頭の正常写真です。

小学生のアデノイド増殖症ですが、年齢相応で正常範囲の写真。

鼻と咽頭の奥に位置するアデノイドはリンパ組織で、細菌の進入防御、免疫に関係する役割があります。アデノイドは4~6歳にかけて最も大きくなり6歳以降 徐々に小さくなります。アデノイド切除術は、鼻閉、いびき、睡眠時無呼吸症、滲出性中耳炎の難聴改善目的で、3~6歳ごろよく行われる手術です。扁桃肥大や扁桃炎が問題であれば同時に扁桃摘出術も行われることもあります。

幼児のアデノイド増殖症の重症の写真、上咽頭のスペースがなく常時口呼吸のため手術適応となります。

耳鼻咽喉科が関係する睡眠障害は、医学的な治療の効果が期待できる領域です。アデノイドの手術などで劇的に、いびき、無呼吸の睡眠障害の改善が劇的に認められ、身体の成長も促されます。

また、軽症であれば、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、上咽頭炎の治療で、いびき、睡眠時無呼吸の改善が期待できます。重症の場合は前述の外科的治療が優先されることもあります。

 

但し アデノイド肥大は6~7歳以降 少しずつ小さくなることから、5~9歳の軽症から中等症の睡眠時無呼吸症の半分弱は、自然治癒する報告が米国からされています。

小学生のアデノイド増殖症の中等症の写真です。

上咽頭のスペースは認めませんが、鼻汁や分泌物を伴い薬などでの治療で、口呼吸は改善可能です。

軽症~中等症のお子さんは、秋以降、寒くなり風邪をひきやすくなると悪化して、春以降の暖かくなると改善に向かう傾向がありますので、治療経過をみながら外科的治療の判断をしていくことになります。

 小児の口呼吸と顔つき(アデノイド顔貌、歯並びの乱れ 出っ歯、下あごが後退

鼻の奥にあるアデノイドが増殖するのは2~3歳ごろから始まり、個人差により4~7歳ごろに大きさがピーク(特に5~6歳)となり、10歳を過ぎる頃は急速に小さくなります。

2歳のアデノイド増殖症の写真です。

鼻閉、口呼吸ありませんが、2歳でもアデノイドは大きくなっています。鼻水認めます。

このような解剖学的変化により、幼児期から学童にかけて容易に口呼吸をもたらし、下顎の後退や上顎の発育抑制をきたします。

顔長で下あごが後退して、口が閉じにくいアデノイド顔貌と呼ばれる顔つきになりやすいとされています

 

歯科の領域では、前歯の突出、上あごがV字型に狭い、歯並びが悪く、かみ合わせにずれ、舌の低位をもたらします。

 

小児期の鼻呼吸の確立と口呼吸の改善は、小児睡眠時無呼吸症の改善、顎顔面の成長を正常に促し、将来の睡眠時無呼吸症の予防、口腔内の歯科的異常の予防となります。

顎顔面の成長指標のFacial Axis(顔面軸)は、9歳以降変化は認められません。

つまり小学3年生までに鼻呼吸を確立することが求められます。

小児の歯の矯正も5~8歳が望ましいとされています。

成長する力を利用して行います。顎の骨の形や大きさを整え、永久歯がきれいに並ぶための「土台」を作ることです。鼻呼吸を確立することは、小児矯正をサポートします。また小児の歯の矯正は口呼吸から鼻呼吸へ変えることを促します。

つまり 鼻呼吸と小児の歯の矯正は表裏一体の関係にあります

耳鼻咽喉科の役割

発達障害 生活習慣の確立、睡眠障害の治療はは 一般小児科、小児神経科、児童思春期精神科などの先生方ですが、幼児から小児期のいびき・睡眠時無呼吸症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、アデノイドや扁桃肥大が背景にあり睡眠障害を起こしているときは 耳鼻咽喉科の医師の出番です。

歯科領域の異常は歯科の先生の助けが必要です。

お子さんのいびき・口呼吸・睡眠障害・アデノイド顔貌のような顔つきの異常を感じたら近くの耳鼻咽喉科に相談してみましょう。

当院のコラム睡眠時無呼吸症候群(OSAS)

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