自宅でできるドライマウス対策
Dog saliva is highly viscous before eating. Dog saliva with antibacterial properties does not mean that dog “kisses” are clean and humans should let their guard down.
『ドライマウスとは』
唾液は1日1~1.5L毎日排出され、口腔内の重要な役割を担っています。
最近、口腔乾燥症の患者さんが増えてきています。
口腔乾燥感と唾液分泌低下は、 高齢者に多く、加齢変化で唾液分泌能は落ちていきます。
下記の症状あれば、ドライマウスを疑ってください。
ドライマウスの症状
*のどの中のねばつき
*舌の痛み
*乾いた食品が食べづらい
*飲み込みづらくなる
*虫歯や歯周病が多くなる
*口臭
*味覚低下
*咳払い
*声がれ
唾液の役割
良い点:
アミラーゼを含み消化機能の一部を担う
洗浄液として抗菌成分を含み、口腔内の細菌・ウイルス・真菌の増殖抑制
潤滑液として嚥下を助ける
虫歯予防
悪い点:
病気になると唾液は感染の媒体となり咳などでインフルエンザなどウイルス・細菌をばらまきます
唾液低下の原因と対策
●ストレス 現代社会では、常に交感神経の緊張状態で唾液低下をおこします。
⇒ 睡眠をとり、リラックスできる生活を送ることは、自分次第で自宅でできます。
●薬剤が原因 抗うつ薬 抗ヒスタミン薬 精神薬 高血圧薬の一部
⇒ 最小限の薬になるように担当医と相談
●噛む筋力の低下
人と話さない 笑いがない 軟らかいものばかり食べるなどの生活習慣があると、四肢の筋肉を使わないのと同様に、口腔や喉頭の筋力も低下します。
⇒ 社会参加を積極的に行い、新聞などの朗読、
一口30回噛むなど自宅でできます。
●病気 シェーグレン症候群や糖尿病など
⇒ 病院で長期的に加療、または軽症は経過観察や食事療法などを行います。
その他に、毎日自宅でできる歯みがきを3回しっかり行い、唾液分泌を促します。
👉うま味を用いた、唾液分泌の改善が注目を集めています。
ためしてガッテン2018年7月4日 昆布による『うま味ドリンク』でも紹介されました。
食べ物で唾液分泌を促すのはレモンなどの酸味刺激ですが、効果は短時間となります。
うま味は、酸味に比べ持続的に長時間、唾液分泌を促すことがわかりました、うま味のもつ後味が関係しています。
うま味は、口腔粘膜に広く分布する小唾液腺の分泌を促します。
◆細かく刻みを入れた昆布を、水500mlに対して30gの分量で、一晩、水に浸して昆布だしを作ります。ペットボトルに入れて冷所保存し2日以内に使い切ります。
◆小さいペットボトルや水筒に入れて持ち歩き、口の渇きを感じたときに、昆布だしうま味ドリンクで口を30秒ほどすすぎ、そのまま飲む、または吐き出します。
甲状腺の病気や心不全などで水分制限がある方は吐き出してください。
こんなものに「うまみ」が多く含まれます
うまみ物質には、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸などがあります。
<グルタミン酸>
昆布、チーズ、イワシ、白菜、熟したトマト、トマトケチャップ
<イノシン酸>
カツオ節、煮干し、サバ、豚肉
<グアニル酸>
干しシイタケ
Youtubeから、
●唾液腺マッサージ YouTube
(唾液腺分泌を促す効果があります食前に勧めます)
早口の猫が説明しています。
●あいうべ体操(舌を鍛え、口呼吸を改善するといわれています)
口腔ケアチャンネルから歯科医師が説明。
よくまとまった、口のどの体操が説明されています。少し長めの動画になります。
などを自宅でできます。。
唾液腺マッサージは、高齢者の口腔ケアの一つとして行われます。
皆さん、がんばってやってみましょう。
👉 一般的な歯科衛生士による在宅高齢者の口腔ケアとは
入れ歯清掃、うがい、
丁寧な歯みがき、
スポンジブラシで刺激
唾液腺マッサージなどを行います。
その他の口腔乾燥症の治療は:
●民間外用薬など(薬局やネットで購入可能)
マウスウオッシュ、口腔保湿ジェル、口腔保湿スプレー、閉口鼻呼吸テープ
●歯科受診で、保湿用マウスピース作成
●病院の薬
*ピロカルピン塩酸塩
(シェーグレン症候群、放射線障害による口腔乾燥症)
*セビメリン塩酸塩水和物
(シェーグレン症候群による口腔乾燥症)
上記の薬は、全身に作用するため動悸、発汗など生じることがあります。
うがいで使用する場合もあります。
*人工唾液サリベート
(シェーグレン症候群、放射線障害による口腔乾燥症)
*漢方薬 麦門冬湯など