吉耳鼻咽喉科アレルギー科 -鹿児島市 川上町

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秋の花粉とキウイ&スパイスアレルギー

2017-11-05

ぶどう みかん キウイキウイ みかん 黒器

まず【花粉-食物アレルギー症候群】について勉強してみましょう。

コスモスと秋の花粉(10月27日)秋の花粉とセイタカアワダチソウ(10月21日)投稿も参考にして下さい。

口腔アレルギー症候群とは、果物や生野菜を摂取後15分以内に口腔内違和感、口唇腫れ、口周囲蕁麻疹などを呈するアレルギー症状のことです。
通常、アナフィラキシーは起こしません。
稀に喘息、アナフィラキシーまで至る場合があります。

特定の果物・野菜に交叉反応性を示す花粉に対する花粉症を持った
成人に発症します。このような病態を花粉・食物アレルギー症候群とも呼ばれます。
最近、花粉症の低年齢化とともに学童からおこすことも多くなっています。

 

発症機序(少し理解するのが難しくなります)
蜂アレルギーは、まず、蜂に刺され感作(感作抗原)が起こり、次に同じもの(誘発抗原)が蜂から体内にはいると激しい反応を起こします。

イクラアレルギーも同様に、イクラ(感作抗原)で感作され同じイクラ(誘発抗原)が体内にはいると激しい反応を生じます。

感作抗原と誘発抗原は同じです

花粉・食物アレルギー症候群は、感作抗原と誘発抗原が違います両方に共通のタンパクを含むため生じます

花粉・食物アレルギー症候群は、鼻や気道に原因になるタンパクを含む花粉が付着し感作が起こり、同じタンパクを持つ食べ物を食べると口腔内を主に反応を起こします

これをクラス2食物アレルギーと呼んでいます。花粉と食べ物は別物です。
通常、加熱や消化酵素に弱い特徴が口腔内に限局した症状となります。

花粉-食物アレルギー症候群の頻度
メロン、パイナップル、キウイ、モモ、リンゴの順
スギ花粉関連のトマトは8番目
モモ・リンゴは、シラカバ(北海道)やハンノキ(その他の日本)と関係します。

主な秋の花粉はヨモギとブタクサです

ヨモギと交叉反応を示す野菜・果物
セリ科(セロリ、パセリ、ニンジン)ウルシ科(マンゴー)スパイス、キウイ、ピーナッツ、リンゴ、
ヨモギの場合花粉・食物アレルギー症候群は約40%合併します。

ブタクサと交叉反応を示す野菜・果物
ウリ科(メロン、スイカ、キュウリ、ズッキーニ、カンタロープ)、バナナ

キウイは11~12月が旬、ヨモギと関連します。

キウイはニュージーランドからくると思っている方もいらっしゃると思いますが、
日本産が多く出回っています。愛媛、福岡、和歌山が日本のベスト3の生産地です。
世界では1位中国、2位イタリア、3位がニュージーランドで、収穫時期が違うため
ニュージーランドのイメージが強くなっています。
日本は世界の9番目で、ニュージーランドの約十分の一程度の収穫量です。

キウイは、ヨモギ:秋の花粉の他に、シラカンバ(北海道)・ハンノキ・
イネ科(オオアワガエリ:兎の餌になるチモシーのこと:初夏)・ラテックスと関係します。

メロンはブタクサと関連します。ほかには、カモガヤ、ラテックスと関連します。

スパイスアレルギー

スパイスは野菜・果物でないため、注意が必要です。
秋の花粉のヨモギや北海道の春の花粉のシラカバ花粉症と関連します。

日本には少ないのですが、中央ヨーロッパに多くヨモギ花粉症にセロリアレルギーの
合併が多く認められ、セロリ・ニンジンやスパイスとの関連も認めます。
小児に少なく、女性に多く認めます。
セロリは生と調理後も反応が少なくありません。
セロリ・ニンジン・ヨモギ・スパイス症候群

北欧や北海道では(セロリ・ニンジン・シラカバ・スパイス症候群)として
スパイスアレルギーに関与します。

カレーピラフ接種後のジョギング中にアナフィラキシー出現など報告があります。

(関連ブログ)
秋の花粉症とセイタカアワダチソウ 2017-10-21
・コスモスと秋の花粉 2017-10-27

2018年花粉症予想(スギヒノキ)