寒暖差アレルギー
10月23日は台風21号一過の晴天で、朝・夕の気温差が前日までは4度前後から、7度前後へ拡大、今週は、もっと朝が冷え込むようです。
ダニの影響と寒暖差による悪化と思われる、鼻炎と喘息の患者さんが急に増えました。
ダニやスギのアレルギーといえば、ダニやスギの抗原による特定のアレルギー反応を意味します。医学的には寒暖差に抗原性はなく、寒暖差アレルギーとは、寒暖差による非特異的刺激による自律神経が関与する鼻症状のことを指します。
*ネットで調べてみると、
平成23年11月のあるテレビ報道番組で、気温差によりアレルギー性鼻炎様症状が出ることに言及され、マスコミやネットを通じて拡がったようです。
『医学的鼻炎の分類』
鼻過敏症の分類
➊アレルギー性:
ダニやスギ・ヒノキのアレルギー鼻炎など鼻の粘膜も過敏になっているため外気や温度差に敏感になり反応(寒暖差アレルギー)
❷非アレルギー性:
血管運動性鼻炎:自律神経関与(寒暖差アレルギー)
となり、寒暖差アレルギーは、血管運動性鼻炎と通常のアレルギー性鼻炎の過敏反応のことです。自律神経が関与する寒暖差などの非特異的刺激により誘発される鼻過敏症が正体です。
ダニのアレルギー性鼻炎も鼻過敏症の為、ダニによる反応だけでなく、鼻の粘膜も過敏になっているため外気や温度差に敏感になり反応してきます。また、喘息発作の危険因子として、気道過敏症があり気温差により悪化するため、気温差があるとアレルギー性鼻炎と喘息は同時に急に悪化してきます。
*ダニのアレルギー性鼻炎は、まずは過敏症の誘因となるダニ対策を行います
*流水での手洗いによる感染対策
*鼻粘膜の自律神経の過剰反応に対しては、規則正しい生活と睡眠、
*寒暖差に対して、早めの重ね着や手袋・ネックウオーマー・早朝のマスクの着用など考えてみましょう。
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