吉耳鼻咽喉科アレルギー科 -鹿児島市 川上町

アレルギー・漢方・小児耳鼻咽喉科&感冒・せき・声がれ・咽頭痛・口呼吸・喘息・めまい・耳鳴・難聴・補聴器・嗅覚/味覚障害・睡眠時無呼吸・頸部・甲状腺・禁煙治療・高齢者の飲み込みの問題・成人用肺炎球菌・インフルエンザワクチンなど幅広く対応できる体制をとっています。

お子さんの新型コロナ対策は大人から!!

2021-03-14

👉 子供の感染対策は、なぜ難しいか?

成人より子供は無症状者が多い

学童以下では嗅覚・味覚は訴えないことが多く典型的な症状がない

大人と症状の経過が違う;

大人と違い感染しにくく、感染しても通常の風邪症状と変わらず軽症がほとんどで重症化しにくい

子供は、新型コロナ以外の風邪ウイルス(RSV,インフル、アデノなど)、マイコ、溶連菌などに罹りやすく鑑別診断が難しい

など成人とは少し異なります。

 

子供さんの立場からすれば、無症状が成人より多く悪くならないので良いことですが、子供の新型コロナの感染者は見つけにくくなります。

子供の場合、感染対策の視点からは、大人よりいっそう対応が難しくなっていきます。

成人でも、COVID-19は無症状であるケースも多くあり、水際で100%防ぎきれません。どれだけ症状を詳しく聞き、発熱に注意したとしても、ウイルス排泄は発症の2~3日前から始まり、0.8日前にはピークを迎えています。そういう意味で、COVID-19はきわめてたちが悪く、感染対策という点で対応しづらいウイルスであることを我々は実感しています。最近では、有症状者は、発症後より発症前の方が40%感染させる確率が高いことも報告されています。

よく知られた大人の新型コロナ感染症の経過として

潜伏期は2~14日程度(5日が平均)

発症から1種間程度は通常の風邪症状・倦怠感・嗅覚味覚障害など

軽症者の80%はこのまま軽快

約20%が発症1週間頃から咳・痰・呼吸困難が悪化して肺炎が悪化。

約5%が集中治療室で人工呼吸器管理

2~3%で致命的

子供の新型コロナは軽症または無症状で重症化することはほとんどありません。特異的とされる嗅覚・味覚障害はお子さんが自分から訴えることはあまりなく、

子供は、成人の経過とは異なると思って対応が必要です3月14日現在、日本の20歳未満の死亡者はゼロです。

子供の新型コロナの特徴

3月14日現在、日本の感染者約44万人 死亡者約8500人のなかで、10代の感染者は約2万8700人、10歳未満は約1万2600人の感染者がいますが、20歳未満の死者はゼロです

20歳未満の治療は、90%は無治療で10%程度にステロイドなど使用することがあります。つまり、子供の新型コロナはほとんど重症化すること無く、かかってもほとんどが無治療ですんでしまうことになります。

 子供は成人より新型コロナに感染しにくいと考えられています。但し、1歳未満は2~5歳より感染リスクは高くなるようです。無症状感染が多く感染しても1日で熱が下がるなど通常の風邪と変わらないこともあり実態がわかりにくい状態です。症状として発熱・咳が多く10%程度お腹の症状が認めます。新型コロナに特徴とされる嗅覚・味覚異常を10歳未満の子供が訴えることはほとんどありません。子供は、新型コロナ以外の風邪ウイルス(RSV,インフル、アデノなど)、マイコ、溶連菌などに罹りやすく診断を難しくしています。新型コロナと普通の子供の感染症との混合感染にも注意が必要になります。

👉 ポイント!!

子供の感染経路から対策を見つける

子供の感染経路のほとんどは、大人からで家族内感染(約70%)が最も多く、両親・家族の風邪症状や体調不良から確認することが大事です。

新型コロナウイルスを

大人が学校へ

親が家庭へ

持ち込むことから考えましょう。

 日本小児科学会報告では、日本の20歳未満の報告では、家族からの感染は70% 学校内感染は5~6%幼稚園保育園内感染は5% 塾関係では1%程度です。

2020年12月の文科省からの小・中・高を分けた具体的報告では、

小学・中学での家族内感染は約70%程度の同様な報告ですが、高校では家族内感染が30%程度に低下して、学校内感染は小・中の6%程度から高校では24%程度上昇します。

高校生は、成人並みの感染経路を考えた対応が必要です。

クリニックでの問診は、まず両親や家族のの感染を確認します、次に感染の順番は、こどもが先か大人の家族が先かを確認していきます。

新型コロナの潜伏期は5日程度(2~14日)が多く、感染発熱が1~2日で連鎖するときは、インフルや別のウイルスの方が、可能性が高くなります。

今後、変異株の増加に伴い子供のクラスターの発生に注意を向けた対応も必要になります。今は、風邪、インフルは流行していませんので、集団保育・学校での病気欠席者が多いときは、変異株の感染クラスターを疑い、早めのPCR検査を行う必要性があります。

👉 お子さんの新型コロナ対策はどうするか

 子供はかかりにくいと考えられていますが、子供のウイルス排泄量は多いと報告されています。

2021年1月18日The Lancet infectious diseaseの報告では

20歳未満は、60歳以上と比べ60%近く他人を感染させる確率が高いとなっています。

この報告では、無症状者は有症状者に比べ80%感染させる確率が低く有症状者は、発症後より発症前の方が40%感染させる確率が高いことも報告されています。

日本でも変異株の増加が報告されてきていますので、子供のクラスターの発生が危惧されています。子どもの身の回りの世話をする大人の感染の予防も考える必要性があります。

大人や周りから感染を推測する重要性

インフルの場合発熱の直前から感染力を認めますが、新型コロナの場合は、発症3日前からと無症状者からの感染を考えなければならず、無症状が多い子供の感染を考えた対応では、お子さんの学校の生徒さん及び先生の病気欠席状態の他にも、ご両親・家族の健康状況に気を配る必要性があります。

大人の感染に対する予防の自覚

子供はまわりから、確認していくことが重要です。つまり、子供の感染を防ぐには、我々大人の感染対策への自覚が最も大事です。

 子供の身の回りの世話をする大人の感染の予防も大事

子供のウイルス量の排出は成人並みと考えられ20歳未満は、60歳以上と比べ60%近く他人を感染させる確率が高い報告があります。

子供の身の回りの世話をする大人の感染の予防も大事です。