吉耳鼻咽喉科アレルギー科 -鹿児島市 川上町

アレルギー・漢方・小児耳鼻咽喉科&感冒・せき・声がれ・咽頭痛・口呼吸・喘息・めまい・耳鳴・難聴・補聴器・嗅覚/味覚障害・睡眠時無呼吸・頸部・甲状腺・禁煙治療・高齢者の飲み込みの問題・成人用肺炎球菌・インフルエンザワクチンなど幅広く対応できる体制をとっています。

新型コロナ肺炎:方針転換!!

2020-02-23

毎日のように新型コロナ肺炎(COVID-19)の情報が連日流れてきます。我々がやるべき基本的なことと知識を整理してみましょう。

厚労省から1月16日に、初めての日本発生が公表されました。1月24日から30日まで中国の春節休暇のため、帰省や旅行で延べ30億人が大移動を行うところ、急遽、感染を防ぐため、1月27日から当面、海外への中国団体旅行中止となりました。感染経路が確認できない患者の増加(市中感染)をうけ、2月15日、日本政府は、水際対策から検査治療体制の拡充による重症者対策へ方針転換を行いました。2月17日国民の相談・受診の目安が公表されました。 会社では、テレワーク、時差出勤などの対応が広まっています。横浜のクルーズ船から下船し、チャーター機で帰国してから検査陽性になるケースが多数報告され、検査陰性で日本人の下船後、公共機関での帰宅に海外から批判されています。韓国では、教会での集団感染が発生、日本も次々に患者が報告されています。福岡、熊本で連日発生し、鹿児島での発生も遠くはないように思われます。2月17日 中国4万4千例の疫学調査が公表され詳細な致死率(下記記載)がわかってきました。日本ではこの結果より少し良くなるとは考えられています。現在(2月23日)のPCR検査対象は、帰国者・接触者相談センターに連絡の上、市中感染が疑われる原因不明の重症肺炎と感染者との濃厚接触者、流行地区との関連者となっています。今後、民間も含めたPCR検査体制の充実と迅速検査キットの開発が望まれます。

 

 

全国:

1月28日以降 新型コロナ肺炎指定感染症(第二種感染症)に指定され、患者には強制的入院措置(公費)や就業制限, 医療機関には報告義務・消毒が課されます(2月1日施行)。

1月31日 WHO緊急事態宣言(PHEIC)

2月15日 日本政府方針転換(水際から重症者対策へ)

2月17日 国民の相談・受診の目安が公表

新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安(厚労省サイト

👉 重要!! 相談・受診の前に心がけていただきたいこと

発熱等の風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み外出を控える。

発熱等の風邪症状が見られたら、毎日、体温を測定して記録しておく。

次の症状がある方は帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。

風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている (解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます) 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、 専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。 マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。

なお、以下のような方は重症化しやすいため、この状態が2日程度続く場 合には、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。

高齢者 ・ 糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等)の基礎疾患がある方や透析を受 けている方 ・ 免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方

妊婦の方へ) 妊婦の方については、念のため、重症化しやすい方と同様に、早めに帰国 者・接触者相談センターに御相談ください。

お子様をお持ちの方へ) 小児については、現時点で重症化しやすいとの報告はなく、新型コロナウ イルス感染症については、目安どおりの対応をお願いします。

 

鹿児島県

1月30日:新型コロナウイルス感染者が国内で確認されたことを受け、鹿児島市は28日、健康危機管理対策本部(本部長・泉尾護市保健所長)を設置した。

2月7日鹿児島県医師会FAXで 帰国者・接触者外来と同センター設置の知らせ

厚生労働省は2月3日、新型コロナウイルス感染症に対する不安軽減と蔓延防止のため、2月上旬をめどに2次医療圏ごとに1カ所以上、同感染症の疑い例を診察する「帰国者・接触者外来」を設置するよう都道府県に求めたことを公表した。同外来を設置する医療機関は、感染症指定医療機関(鹿児島市では、鹿児島市立病院 鹿児島大学病院)でも、指定されていない医療機関でも可能

電話相談を通じて疑い例を同外来へ受診させるよう調整する「帰国者・接触者相談センター」を各保健所に設置することも要請した。疑い例に該当しない場合は適切な情報を与え、必要に応じて一般の医療機関を受診するよう指導することも同センターの役割になる。本来は同外来を受診すべき疑い例であることが一般医療機関の受付などで判明した場合は、同センターへ連絡の上で同外来の受診を案内するよう、医療機関に周知を図ることを指示した。

2月7日 鹿児島県環境保健センターにPCR検査体制整備

2月14日現在 帰国者接触者外来県内14医療機関あり(非公表)

👉2月15日 鹿児島県医師会にて新型コロナウイルス感染症の緊急説明会(医療従事者対象)日本政府は、水際対策から検査治療体制の拡充による重症者対策へ方針転換を行いました。

 

鹿児島市保健所感染症対策係:

電話 099-803-7023(月~金)FAX 099-803-7026

市役所代表 099-224-1111(土日祝 夜間)

休日・夜間について、県は、まず最寄りの保健所の電話番号に連絡するよう呼びかけています。

厚生労働省:電話相談窓口(03・3595・2285)午前9時~午後9時。

鹿児島市新型コロナ肺炎連絡先などサイト

鹿児島県新型コロナ肺炎情報サイト帰国者・接触者相談センター詳細はコ!!

厚労省 新型コロナ関連肺炎最新情報サイト

第二種感染症指定医療機関サイト

WHO 最新世界情報サイト

 

新型コロナ肺炎の実態はまだナゾだらけです。2020年2月8日時点では、死亡率は、インフルエンザ(約0.05%)より高く、SARS(9.6%)やMARS(34%)より低いと考えらえています、今のところ一人から1.4~2.5人程度と推測:インフル感染力は1人から2~3人、麻疹は12~18人ほどです潜伏期間は、平均5日1~14日 隔離12.5日程度:10~14日)。最初の患者から次の患者の発生は7.5日程度、インフルでは2~4日程度です。主な感染者は介護者や医療従事者が多いとなっています。死亡者も糖尿病など基礎的病気をもった高齢者が多くなっています。発症は、40歳以上に多く、発熱、咳、筋肉痛、疲労、下痢(3%)で、呼吸困難は8日前後で出現しているようです。半数以上にリンパ球減少を認めます。鼻水、くしゃみ、咽頭痛などの風邪症状は初期1週間程度みられこともあり、初期1週間程度は風邪との鑑別は難しいと言われています。4日以上持続する発熱や長引く倦怠感は、新型肺炎を疑うことになります。

コロナウイルスは、以前から我々がよく感染する冬の風邪ウイルスの代表です、冬は30%、年間を通して10%程度認めます。ヒト・動物で感染をおこしMERS,SARSの原因ウイルスとなります。今回は新たなタイプの新型コロナが出現したと考えて下さい。一般の風邪コロナウイルスの症状は、上気道症状が主で、下痢もあります。飛沫・接触以外に糞便でも感染します。咽頭・気道からの検査陰性で、糞便では陽性のケースもあるため、今後糞便感染が気を付けなければありません。今回の新型コロナに対しての感染対策は、インフルエンザ感染対策と同じですが、下痢もあり手洗いの徹底も求められます。

2020年2月17日 中国4万4千例の疫学調査公表:

中国の4万人のデータの報告によれば、患者の8割は重症化に至らず治癒するようです。数日〜1週間以降に2割弱の患者では、肺炎の症状が増強し入院に至ることがあります。そして、これまでに報じられているように2-3%の事例で致命的になりうるとされています。

年代別致死率:30代くらいまでは亡くなる人はほとんどいませんが、40代以降から徐々に致死率が高くなり、80歳以上では14.8%という非常に高い致死率となっています。高齢者では風邪やインフルエンザのような症状が続けば早めに病院を受診することが重要です。

0~9歳0% 10~39歳0.2% 40~49歳0.4% 50~59歳1.3% 60~69歳3.6% 70~79歳8% 80歳以上14.8%

併存疾患別致死率:

心血管 10.5% 糖尿病7.3% 慢性呼吸器6.3% 高血圧6% ガン5.6% 併存疾患なしは0.9%

 

 

 

臨床的特徴(2020年2月2日時点)
臨床的な特徴としては、潜伏期間は2~10日であり、その後、発熱、咳、全身倦怠感等の感冒様症状が出現する。一部のものは、主に5~14日間で呼吸困難等の症状を呈し、胸部 X 線写真、胸部 CT などで肺炎像が明らかとなる。高齢者及び基礎疾患を持つものにおいては重症化するリスクが一定程度あると考えられている。

感染が疑われる患者の要件(PCR検査対象):2月17日

新型コロナ感染行政検査について(厚労省サイト

感染が疑われる患者の要件 患者が次のア、イ、ウ又はエに該当し、かつ、他の感染症又は他の病因によることが明らか でなく、新型コロナウイルス感染症を疑う場合、これを鑑別診断に入れる。ただし、必ずし も次の要件に限定されるものではない。

発熱または呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、新型コロナウイルス 感染症であることが確定したものと濃厚接触歴があるもの

37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前14日以内にWHOの公表内容から 新型コロナウイルス感染症の流行が確認されている地域に渡航又は居住していたもの

37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前14日以内にWHOの公表内容から 新型コロナウイルス感染症の流行が確認されている地域に渡航又は居住していたものと濃厚 接触歴があるもの

37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し 、入院を要する肺炎が疑われる者、高齢者や基礎疾患があるものは優先対応。

追加 病原体検査でインフルなどが陽性で、治療しても悪化する場合は保健所に相談

濃厚接触とは、次の範囲に該当するものである。 *新型コロナウイルス感染症が疑われるものと同居あるいは長時間の接触(車内、航空機 内等を含む)があったもの 適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは 介護していたもの新型コロナウイルス感染症が疑われるものの気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直 接触れた可能性が高いもの 適切に感染防護具を着用している場合は、濃厚接触者に該当しません

PCR検査検査費用はいらない、結果は1日~数日必要。

鹿児島県医師会FAX 2月21日:感染防護具で適切に感染者を診療した場合一律にPCR検査はしないし、就業を控える必要はない。無症状者には原則PCRはしない。原因不明の重症肺炎がPCRの適応。

オンライン診療については、行うことができる診療が「問診」と「視診」に限定され、重症患者を見落とす可能性があり、直ちに治療をすることが困難であることから、感染症患者を含め、急病患者や急変患者については、原則として直接の対面での診療を行うこととしています。

新型コロナQ&A医療機関向け:厚労省 サイト

新型コロナ感染症:医師・獣医師の届け出(確定例、疑似症、無症状病原体保有者)(厚労省:サイト

 

日本環境感染学会サイト最新の医療機関の方針が記載

鹿児島の皆様へのメッセージ

症状が出ない患者あり、人混みを避ける、睡眠・栄養・休養を

咳エチケット、石鹸手洗いの徹底、アルコール消毒、マスク、換気など感染対策を確実に行うこと
風邪やインフルエンザが多い時期であることを踏まえて、咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行うことが重要です。

根路銘氏の意見:現代ビジネス(2020年2月14日)(サイト窓を開けて、ウイルスを外に出すことが重要と言う意見があります。部屋や船内、病院に閉じ込めるのはウイルスを培養すようなものと言っていますコロナウイルスは冬のウイルスなので3月頃までに一時的には終息に向かう楽観的意見のようです。武漢では、院内感染が41%の報告やクルーズ船の隔離で患者増加の例をみると納得いくところがあります。

2月17日相談受診の方針が変わりました前述の『重要!! 相談・受診の前に心がけていただきたいことを確認の上、担当保健所へまたは帰国者・接触者センターに連絡をお願いします。なお、受診の際は、武漢市や湖北省・浙江省の滞在歴や該当者との接触歴、またはその他の流行地域との関連があれば、事前に申し出てください。専門病院(帰国者・接触者外来)での対応が必要となります。かかりつけ医へは、まず電話相談を!!

風邪インフル予防の基本!!(当院コラム)も参考に

新型コロナ感染症に備えて(首相官邸 サイト

新型コロナ肺炎:検体採取輸送マニュアル(国立感染症研究所:サイト