吉耳鼻咽喉科アレルギー科 -鹿児島市 川上町

アレルギー・漢方・小児耳鼻咽喉科&感冒・せき・声がれ・咽頭痛・口呼吸・喘息・めまい・耳鳴・難聴・補聴器・嗅覚/味覚障害・睡眠時無呼吸・頸部・甲状腺・禁煙治療・高齢者の飲み込みの問題・成人用肺炎球菌・インフルエンザワクチンなど幅広く対応できる体制をとっています。

新型コロナ:鹿児島自粛解除!!まとめ

2020-05-17

鹿児島では5月15日接待関連も含め自粛解除されました。ホテル・宿泊関連は31日まで国の方針と同様自粛が続きます。5月24日まで県立学校は警戒期間となります。帰国者接触者外来相談目安変更になり37.5度の項目が削除され、発症から受診までの期間の目安がなくなり症状重視に変更されました。しかしPCR検査の実施は保健所の判断になります。そこで保健所を通さず5月15日から鹿児島市医師会主催でPCR検査月、水、金の午後1時間だけ(1日10件ほど)かかりつけ医からの紹介予約で行われます。新型コロナが疑わしい方が対象になります。

4月末ごろから医療関連では、新型コロナ血管との関連が考えられる病気の脳梗塞・心疾患・肺血栓塞栓・川崎病子供の全身の血管炎との関係話題になっていて軽症者の急変の呼吸器以外の原因と関連しているのではと推測されています。軽症者も予防的に抗凝固剤の服用も検討されることになるかもしれません。ビタミンK豊富な野菜、海藻、納豆など食べて血管・血圧・凝固機能を調整する食生活や、自宅でもまめに動きTV・ラジオ体操など行い、カフェインやアルコールが入らない水分補給を意識して下さい。5月中旬から急に熱くなりマスク使用による熱中症が心配されています。暑熱馴化暑さ対策は大丈夫?:院長コラムを行いましょう。

感染しても無症状や軽い風邪症状ですむこともあり、誰もが意識なき加害者になりえるため、責任ある行動をとりましょう。神奈川県医師会がだした、医療現場の実情についての次の切実なコラムが話題になっています、私も同意見です。不安をあおるメディア」「医療現場の現実を、知ってもらいたいのです」(J-cast:サイト神奈川県医師会:コロナ通信サイト

緊急事態・医療崩壊・オンライン診療

東京など人口密集地域では、感染経路が追えない患者が急増し、オーバーシュートの手前の状態です、日本医師会はいち早く4月1日には医療危機的緊急事態宣言を出しました。東京や各地で院内感染が報告され、4月2日横浜市立市民病院では、20代女性研修医一人が新型コロナの感染(鼻汁・嗅覚・味覚障害で発病)のため濃厚接触者として医師49(指導医4人、研修医45人)が自宅待機となる例など、通常医療での障害がでています。多数の病院で緊急以外の手術延期・外来中止・救急車の受け入れ困難などの通常診療の医療崩壊がすでに起こっています。困ったことに重症者を救う日本の集中治療室ベッドはイタリアより少ないようです。東京の感染者用ベッドはもう足りない状態となってきています。自分の行動に責任を持たないといけない若い医師(慶応病院、岐阜大学病院、前述の横浜市立市民病院など)のモラルが低下した行動が医療崩壊の一要因になっています

クラスター班の北大:西浦教諭のシュミレーションでは、現在の外出自粛(2割接触減)では感染爆発は抑制できず緊急事態宣言(8割接触減)で抑制可能となっています。4月2日厚労省は軽症者の入院や宿泊施設療養対応および緩和された退院など新たな方針を出しました(厚労省軽症者への対応サイト4月7日緊急事態宣言。4月8日から東京都は軽症者の宿泊施設入所を開始しています。各自治体では、ホテルや公共の宿泊施設を利用してすぐに軽症・無症状者の入院先とし、各病院の役割を決め、感染防護具を医療スタッフへ優先して回し、医療従事者のPCR検査を優先するなどの体制の構築は急がれます。中国で急増時の集団感染の8割は家庭内だったと分析されていますので自宅療法の判断は慎重にしなければなりません。家庭内感染は3~8日で起きてきます。無症状感染者(30~60%)からの感染は会話・くしゃみ・咳で起こりますので、マスクでの予防がますます期待されてきました。マスクの本人への予防効果は乏しいが、対人への予防効果が報告され、米国でも4月3日、顔マスクを推奨する方針に変更しました。CDCの新指針では近距離(1.8m以内)では顔を布で覆うことを推奨しN95マスクは医療従事者に回るような対策にしています。接触減・院内感染防止目的で4月13日からオンライン診療・薬局のオンライン服薬指導が初診も含め開始されますが、現場のクリニックではオンライン診療、患者の支払いなど準備が出来ていないのが現実です。麻薬や向精神薬など特殊な薬は処方できず、初診の基礎疾患の情報がないときはの処方上限は7日までとなっています。慢性の安定した疾患であればオンラインで問題ないケースも多いと思いますが、急性疾患や初診のオンラインの適応はかなり限定されると思います。政府・厚労省は、急性疾患や初診のオンラインの適応での患者さんへの不利益の説明がほとんどなく国民と医療従事者の認識のずれが起こると思われます。

追記医者のモラル低下

4月19日まで外来中止措置とした岐阜大学病院では、20~30代の精神科医師3人がクラスター発生のナイトクラブに行っていたことがわかりました。前述の横浜市立市民病院は感染症指定病院のようです。横浜市立市民病院の別の男性研修医も感染していて、連日同期会の会食やカラオケなど行っていたことがわかりました。4月6日慶応大学病院では研修医40人の注意喚起に従わない会食判明、研修医18人が感染し同病院に入院。医者のモラルも医療崩壊の一要因になりますので我々医療従事者は責任を持った行動が求められます。

嗅覚・味覚障害

新型コロナの無症状期や初期の段階で嗅覚・味覚障害が2~3割の方に出現することが話題になっています。軽症者の6割に出現することがわかってきました。嗅覚・味覚障害で感染が確認された野球の藤波選手の例のように若年者の無症状者の発見に役立つ可能性があります。森三中の黒沢発熱後の嗅覚・味覚障害で感染が確認されました。前述の横浜市立市民病の研修医の例でも、発熱なく鼻汁・嗅覚・味覚障害で感染が確認されています。3月30日には日本耳鼻咽喉科学会から先行して急に嗅覚・味覚障害の患者さんは、隔離期間の2週間の自宅療養をして改善しないときに2週間後の再診とする対応ガイドが出ました。その間にその他の症状(発熱・咳・倦怠感など)が出てくれば帰国者・接触者センターに電話相談となります。鼻を介しての手術を控える動きも出てきました。

👉 新型コロナ感染は、既に身近に起こっているのか、または起こっていても気づいていないだけなのか緊張感を持って行動を行い、日常診療・仕事に対応する必要があります。各国の例から、以下のオーバーシュートが起こるまでは2週間程度で急激に進行し、起きると制御不能となります。

自分は今感染している(無症状)!!を想定した対応・行動がお願いします。

319新型コロナ感染症専門家専門家会議が行われ分析・提言サイト)がなされていますオーバーシュート(爆発的患者急増)という言葉が頻回に使用されました。オーバーシュートになると制御不能となり、TVでご存知のように中国の武漢、イタリアなどの欧州などのように医療崩壊が起こり多数の院内感染が起こると同時に致死率が高まります。3月20日までにイタリアでは、治療にあたった医師の14人が死亡、医療関係者の感染は3000人にのぼっています。こうした事態が発生すると、一定期間の不要不急の外出自粛や移動の制限(ロックダウン)に追い込まれることになります。日本でも緊急事態宣言のための改正特措法が14日に成立、朗報としては北海道の瀬戸際対策(緊急事態・道民の行動制限)の効果が出てきています。

 オーバーシュートの瀬戸際対策

クラスター(患者集団)対策 3密

密閉空間を避ける密閉

距離を1~2mあける密集

近距離での会話を避ける密接な会話

飛沫マイクロ飛沫(エアロゾル:空気中3時間生存)対策

空気の流れを作ることが重要

現在の感染者数の発生は2週間程度前の新規感染と理解

施設では入所者・スタッフの毎日の体温測定などで早期にクラスターを発見し保健所へ連絡保健所での人材や専門家の不足が指摘され予算が必要

入院対象を選別

入院は酸素投与が必要な肺炎患者や入院治療が必要な合併症を有する患者(重症%)

症状回復時は退院および自宅待機

軽症・無症状者は自宅療養・外出自粛

症状が軽い陽性者8割程度)は、家族内感染リスク対策として宿泊施設で療養

韓国の軽症者は国家運営施設や宿泊施設を活用した生活治療センターでの収容隔離政策をとっています。専門医療陣が常駐し、施設内の感染者の健康状態を随時点検するようです。4月7日から東京都は軽症者は宿泊施設で療法となるようです。

イベントは慎重な対応、感染が拡大していないまたは収束に向かう地域では休校・活動制限の緩和

PCR検査は万能ではなく疑陰性(3割)のこともあり、臨床症状もあわせて判断 する必要があります近いうちに迅速診断法や血清抗体検査法などの導入により、より迅速 で正確な診断を期待。

感染予防の本質

咳エチケット、石鹸手洗いの徹底、70%程度アルコール消毒、マスク、換気、0.05~0.2%次亜塩素酸の環境消毒など感染対策を確実に行うこと。目、鼻、口を手で触らない事。

閉鎖環境では感染のリスクは18高値になります。喫煙者(過去のヘビースモーカーも含め)は9悪化しやすいデータが出ています。

新型コロナの生存期間がわかってきました。エアロゾル(マイクロ飛沫)3時間、4時間、段ボール24時間、プラスチック・スチール2~3生存するようです靴底を介してのウイルスの拡散がわかってきました。

まとめ:医療

116に、初めての日本発生が公表。市中感染の増加のため、215日、水際対策から検査治療体制の拡充による重症者対策へ方針転換。217日、国民の相談・受診の目安を公表。 217日 中国4万4千例の疫学調査が公表され詳細な致死率(下記記載)がわかってきました。226イベントの中止や延期要請、慢性疾患の処方箋を電話対応(症状に応じて変更可能)できるように通知。227政府主導で学校の休校要請36PCRが保険適応となりました。

 しかし医療体制では以前と変化ありません医療機関ではマスク、消毒液など感染予防具の入手が困難な状態です。医療従事者の感染の危険がある通常のインフルなどの飛沫を伴う検査もできにくくなっています。日本の新型コロナの検査は、感染予防策ができる帰国者・接触者相談外来非公表:医療従事者にも)での対応となります。外来の方は帰国者・接触者相談センターを介しての案内となっています。

3月11日 日本医師会から防護具が準備できない医療機関でのインフル、RS、溶連菌などの飛沫を伴う検査を控える通知が出されました。

PCR検査の体制にも限度があり、市中感染が疑われる原因不明の肺炎と感染者との濃厚接触者、流行地区との関連者となっています。

医師の判断を介さない大量のPCR検査(感度70%)は、一度に多くの患者が医療機関への受診、軽症者の入院を余儀なくされ医療崩壊を生じるリスクがあります。同時に、偽陰性例(陽性なのに陰性となる例)を3割ほど生じる可能性があり偽陰性の感染者がウイルスをまき散らす可能性が出てきます。

日本の帰国者接触者センター相談数219595件中PCR施行は9038となり、4程度(鹿児島は3)とかなり狭き門となっています(2月1日~3月17日)。日本のPCR検査は少なさすぎのようにも思われます厚労省:新型コロナ感染症(サイト

3月19日 新型コロナ感染を疑う患者の診療について 初診では、直接の 対面による診療。 感染が拡大した場合の症状が無い感染症患者に対する経過観察について 在 宅での安静・療養が必要な期間中に、患者の診断や治 療を行った医師から情報提供を受けたかかりつけ医は、診療を行う場 合、電話や情報通信機器を用いた診療により、それぞ れの疾患について症状の変化に対して必要な薬剤を処方して差し支 えないこと通知が出ました。

慢性疾患を有す る定期受診患者に対して、電話や情報通信機 器を用いた診療及び処方 を行うことが可能とされました。この場合、 電話等を用いた診療を行う 以前より、対面診療において診療計画等に基 づき療養上の管理を行っており、電話等を用 いた診療においても同様の管理 を行った場合です。

4月2日 厚労省軽症者への対応サイト

1 高齢者 2 基礎疾患がある者 3 免疫抑制状態にある者(抗ガン剤、免疫抑制薬使用者)4 妊娠している者

以外の方で入院を必要としない軽症の新型コロナ患者に関しては宿泊施設や自宅で療養しても良いという方針

患者の退院基準の緩和

退院については、症状の軽快が確認されてから 24 時間後に PCR 検査を実施 し、陰転化が確認された場合には、当該検査に係る検体採取から 24 時間以 後に再度検体採取を実施。2回連続で PCR 検査での陰性が確認された場合 に、退院可能となる。
ただし、宿泊療養中又は自宅療養中の軽症者等に PCR 検査を実施する体制 をとることにより、重症者に対する医療提供に支障が生じるおそれがある場 合には宿泊療養又は自宅療養を開始した日から 14 日間経過したときに、解除することができることとする。その際、当該 14 日間は、保健所(又は保健 所が委託した者)が健康観察を実施し、症状に大きな変化がある等の場合は、 医師の診察を受け、必要な場合には入院することとする

必ずしも病院内でPCR検査を行う必要はなく、自宅での隔離を視野に入れたものになっていて、PCR検査ができない場合には症状消失後2週間で隔離解除して良いとする方針も打ち出しています。

4月13日から急遽、初診も含めオンライン診療・服薬指導開始

4月23日 家族内感染対策と軽症者の急な容体の変化に対応するため、軽症者は自宅ではなく基本的には宿泊療養の方針(厚労省)

4月22日 濃厚接触者の定義が変更(国立感染症研究所)

感染可能期間、患者の発症日からでなく発症2日まえからに変更

患者との距離や接触時間も「目安2メートル以内」から、マスクなど感染予防なしで目安1メートル以内で15分以上接触した人」としました。

5月15日鹿児島市医師会独自 PCR検査開始(保健所介さない)

👉 重要!! 相談・受診の前に心がけていただきたいこと

発熱等の風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み外出を控える。

発熱等の風邪症状が見られたら、毎日、体温を測定して記録しておく。

次の症状がある方は帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。

息苦しさ(呼吸困難),強いだるさ(倦怠感),高熱等の強い症状のいずれかがある場合
重症化しやすい方(※)で,発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合

高齢者をはじめ,基礎疾患(糖尿病,心不全,呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)など)がある方や透析を受けている方,免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方

上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合

(症状が4日異常続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので,強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)

全国:

1月28日以降 新型コロナ肺炎指定感染症(第二種感染症)に指定され、患者には強制的入院措置(公費)や就業制限, 医療機関には報告義務・消毒が課されます(2月1日施行)。

2月15日 日本政府方針転換(水際から重症者対策へ)

2月17日 国民の相談・受診の目安が公表

2月26日 イベントの中止や延期要請、基礎疾患がある患者の感染リスクを減らすため、慢性疾患の処方箋を電話対応できるようように通知

2月27日 政府主導で学校の休校要請

3月6日 PCR検査保険適応

3月11日 日本医師会から防護具が準備できない医療機関でのインフル、RS、溶連菌などの飛沫を伴う検査を控える通知が出されました。

3月13日 WHO パンデミック(欧州が中心)

3月14日 改正特措法

3月15日 マスク転売禁止 国民生活緊急措置法

3月19日 新型コロナ感染症専門家専門家会議

4月1日 日本医師会医療危機的緊急事態宣言

4月7日 緊急事態宣言

4月16日 緊急事態全国へ拡大

5月4日 緊急事態宣言延長 31日まで

 

鹿児島県

2月7日 鹿児島県環境保健センターにPCR検査体制整備

2月15日 鹿児島県医師会にて新型コロナウイルス感染症の緊急説明会(医療従事者対象)日本政府は、水際対策から検査治療体制の拡充による重症者対策へ方針転換を行いました。

南日本新聞(2月26日)鹿児島大学西教授のコメント:職員が濃厚接触者になった場合、発熱や呼吸器症状がなければ勤務制限は必要ない。児童や園児、施設入所者の場合は感染予防の自己管理ができ、症状がなければ隔離登校停止は不要。但し、潜伏期間の14日間はマスク着用が必要。

3月9日 帰国者接触者外来県内24➡27医療機関増加(非公表)鹿児島PCR検査30➡60件増加

3月10日 鹿児島県の学校25日まで休校延期(三反園)

PCR検査は100%正しいものではない、感度中国のデータでは70%程度、30~70%など様々な報告ありは高くなく検査陰性でも実際は陽性者がかなり出現10人のうち3人)、特異度99.9%?(1000人のうち1人 検査陽性でもコロナでないヒトの割合)

3月26日鹿児島県で初めて新型コロナ感染者(姶良市)

4月10日 鹿児島市保健環境試験所(鹿児島市保健・急病センター4階で今後PCR検査実施発表

4月17日 夜間急病センターに発熱外来開始(10~16時:予約制 PCR検査は出来ない)

4月22日~5月6日まで学校休校

4月22日 非公表ドライブスルーPCR検査(鹿児島市)

4月25日 休業要請(鹿児島鹿児島PCR検査105件まで拡大(民間はパソラボ、新日本科学)

無症状・軽症者向けの宿泊施設を3か所確保したと発表(鹿児島)

5月4日 緊急事態宣言延長(7日~20日)

5月15日 自粛解除

5月15日 鹿児島市医師会独自 PCR検査開始(保健所介さない)

 

鹿児島市保健所感染症対策係:

電話 099-803-7023(月~金)FAX 099-803-7026

市役所代表 099-224-1111(土日祝 夜間

休日・夜間について、県は、まず最寄りの保健所の電話番号に連絡するよう呼びかけています。

厚生労働省:電話相談窓口(03・3595・2285)午前9時~午後9時。

鹿児島県感染対策動画 KKB(youtube)2020年4月4日 運動・活動制限の具体例あり

鹿児島県新型コロナ肺炎情報サイト帰国者・接触者相談センター詳細はコ!!

厚労省 新型コロナ関連肺炎最新情報サイト

第二種感染症指定医療機関サイト

WHO 最新世界情報サイト

 

新型コロナ肺炎の実態はまだナゾだらけです。2020年3月15日時点では、死亡率は、インフルエンザ(約0.05%)より高く、SARS(9.6%)やMARS(34%)より低い約2~3%程度と考えらえています、今のところ一人から1.4~2.5人程度と推測:インフル感染力は1人から2~3人、麻疹は12~18人ほどです潜伏期間は、平均5日(2~12.5)日 隔離14日程度:10~14日)。最初の患者から次の患者の発生は5~7程度、インフルでは2~4日程度です。主な感染者は介護者や医療従事者が多いとなっています。死亡者も糖尿病など基礎的病気をもった高齢者が多くなっています。発症は、40歳以上に多く、発熱、咳、咽頭痛、筋肉痛、疲労、下痢(10%未満)で、呼吸困難は8日前後で出現しているようです。半数以上にリンパ球減少を認めます。鼻水、くしゃみ、咽頭痛などの風邪症状は初期1週間程度みられこともあり、初期1週間程度は風邪との鑑別は難しいと言われています。入院時の60%は発熱を認めていません。4日以上持続する発熱や長引く倦怠感は、新型肺炎を疑うことになります。新型コロナの生存期間がわかってきました。エアロゾル3時間、4時間、段ボール24時間、プラスチック・スチール2~3日、マスク7日生存するようです。ウイルスの排出は発症後1日~14日程度、便からの排出は5日~6週程度のようです。1~4割は潜伏期からの感染が考えられています。新型コロナの無症状期や初期の段階で嗅覚・味覚障害が2~3割の方の出現する報告があります。日本のクラスター調査から他人への感染は患者の2とWHOから報告。4月後半ごろから新型コロナと血管と関連した脳梗塞・心疾患・肺血栓塞栓・川崎病(子供の全身の血管炎)との関係が考えられていて、軽症者の急変の呼吸器以外の原因と関連しているのではと推測されています

コロナウイルスは、以前から我々がよく感染する冬の風邪ウイルスの代表です、冬は30%、年間を通して10%程度認めます。ヒト・動物で感染をおこしMERS,SARSの原因ウイルスとなります。今回は新たなタイプの新型コロナが出現したと考えて下さい。一般の風邪コロナウイルスの症状は、上気道症状が主で、下痢もあります。飛沫・接触以外に糞便でも感染します。咽頭・気道からの検査陰性で、糞便では陽性のケースもあるため、今後糞便感染が気を付けなければありません。今回の新型コロナに対しての感染対策は、インフルエンザ感染対策と同じですが、下痢もあり手洗いの徹底も求められます。

検査PCR:検査感度70% 特異度高い 胸部CT:感度97%特異度25% 病気の診断はPCR、病気を否定するには胸部CTを考えます。

2020年2月17日 中国4万4千例の疫学調査公表:

中国の4万人のデータの報告によれば、患者の8割は重症化に至らず治癒するようです。数日〜1週間以降に2割弱の患者では、肺炎の症状が増強し入院に至ることがあります。そして、これまでに報じられているように2-3%の事例で致命的になりうるとされています。

高血圧薬(ACEI,ARB)服用者に死亡率が高い報告ありましたが、不確かな情報です。

年代別致死率:30代くらいまでは亡くなる人はほとんどいませんが、40代以降から徐々に致死率が高くなり、80歳以上では14.8%という非常に高い致死率となっています。高齢者では風邪やインフルエンザのような症状が続けば早めに病院を受診することが重要です。

0~9歳0% 10~39歳0.2% 40~49歳0.4% 50~59歳1.3% 60~69歳3.6% 70~79歳8% 80歳以上14.8%

併存疾患別致死率:

心血管 10.5% 糖尿病7.3% 慢性呼吸器6.3% 高血圧6% ガン5.6% 併存疾患なしは0.9%

医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド 第2版改訂版 (ver.2.1)3月10

濃厚接触とは、次の範囲に該当するものである。 *新型コロナウイルス感染症が疑われるものと同居あるいは長時間の接触(車内、航空機 内等を含む)があったもの 適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは 介護していたもの新型コロナウイルス感染症が疑われるものの気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直 接触れた可能性が高いもの 適切に感染防護具を着用している場合は、濃厚接触者に該当しません。

「患者(確定例)」とは、「臨床的特徴等から新型コロナウイルス感染症が疑われ、かつ、検査により新型コロ
ナウイルス感染症と診断された者」を指す。
「疑似症患者」とは、「臨床的特徴等から新型コロナウイルス感染症が疑われ、新型コロナウイルス感染症
の疑似症と診断された者」を指す。
患者(確定例)の感染可能期間」とは、発熱及び咳・呼吸困難などの急性の呼吸器症状を含めた新型コロ
ナウイルス感染症を疑う症状(以下参照)を呈した 2 日前から隔離開始までの間、とする。
発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐など

濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。
・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
・ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者

・ その他: 手で触れることの出来る距離(目安として 1 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定
例)」と 15 分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的
に判断する)。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第1版サイト

新型コロナプライマリケア初期診療手引きサイト:4月30日)

新型コロナQ&A医療機関向け:厚労省 サイト

新型コロナ感染症:医師・獣医師の届け出(確定例、疑似症、無症状病原体保有者)(厚労省:サイト

日本環境感染学会サイト最新の医療機関の方針が記載

鹿児島の皆様へのメッセージ

症状が出ない患者あり、人混みを避ける、睡眠・栄養・休養を適度な運動を行い体内時計を乱さないこと

咳エチケット、石鹸手洗いの徹底、アルコール消毒、0.05~0.2%次亜塩素酸の環境消毒、マスク、換気など感染対策を確実に行うこと
風邪やインフルエンザが多い時期であることを踏まえて、咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行うことが重要です。

前述の『重要!! 相談・受診の前に心がけていただきたいことを確認の上、担当保健所へまたは帰国者・接触者センターに連絡をお願いします。なお、受診の際は、武漢市や湖北省・浙江省・韓国・イタリア・フランス・スペイン・米国など外国のの滞在歴や該当者との接触歴、またはその他の流行地域との関連があれば事前に申し出てください。専門病院(帰国者・接触者外来)での対応が必要となります。かかりつけ医へは、まず電話相談を!!

風邪インフル予防の基本!!(当院コラム)も参考に

新型コロナ感染症に備えて(首相官邸 サイト

新型肺炎ハンドブック:東北医科薬科大学 医学部 感染症学教室 特任教授
賀来 満夫(2020年2月28日